7月7日は七夕 (たなばた・しちせき)です。
1年間の五節句の1つにも数えられます。
天の川をはさんできらめく、琴座のベガと呼ばれる織女(しゅくじょ)星は、裁縫の仕事。
鷲座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星は、農業の仕事を、つかさどる星と考えられていました。
この二つの星は、旧暦7月7日に天の川をはさんで最も光り輝いているように見えることから、いまから2000年前にはすでに中国では、この日を一年一度のめぐりあいの日と考え、七夕伝説が生まれました
七夕伝説
もともとは、中国の織女(しょくじょ)牽牛(けんぎゅう)の伝説と、裁縫の上達を願う乞巧奠(きこうでん)の行事とが混ざりあって伝わったものともいわれています。
織女と牽牛は夫婦なのですが、仕事をせずに遊んでばかりいたので、1年に1日のデート以外は仕事、仕事の毎日を強制されるという儒教的思想の色濃いお話です。
昔の農民が「仕事、仕事」の毎日を哀れむために作ったのが七夕物語りの最初なのではないかといわれていますが、中国の後漢のころ(1〜3世紀)には作られていたようです。