1日の食事の時間

ある社会学者によると、韓国人は「食べる」ことを事務的なものと考えているので、食事をさっさと済ませ、再び仕事に戻る傾向が強いといい、食事とはエネルギーを得る手段にすぎないと論じています。


ある調査機関によれば、日本は1日の平均食事時間は117分ですが、韓国人の1日の平均食事時間は96分だそうです、また、フランス人は1日に135分もかけて食事をするそうです。


フランス人が長いのは、食事を祝祭と考え、料理を深く味わい、楽しんで食べるそうです。


食事を事務的に済ます人は、ダイエットで何がなんでも痩せなければと思い、痩せるために強迫観念を持ってしまい、ダイエットが長続きしないといいます。


食事を味わいながらゆっくり食べると、良い効果がたくさん出てくるものです。


第一に、料理を味わって食べると、口の中に唾液があふれ、胃の活動が活発になります。


なによりも満腹中枢が刺激されて、すぐにお腹がふくれた気になるので、食べる量が減ります。


第二に、食事をゆっくり食べると、しっかり噛んで食べるため消化によく、暴食を防ぐことができます。


では、ゆっくり食べると、なぜ暴食しないで済むのか、その理由をアメリカのある大学の研究チームが明らかにしています。


30人の若い女性を2つのグループに分け、パスタを食べてもらって、ひとつのグループは10分間で急いで食べてもらい、もう一方のグループは食べ物を噛んでいる間フォークを置いて、30分かけて食事をしてもらいました。


その結果、10分間で食事を終えたグループは平均650キロカロリーを、30分間で食事をしたグループは580キロカロリーを摂取していました。


つまり、両グループで約70キロカロリーの差が出たのです。


70Kcalといえば、縄跳びを10分間続けたときのカロリー消費に相当するのです。


食事中にフォークを置くのは、ゆっくり食事をするための効果的な方法と言えるでしょう。


一口食べたらスプーンを置き、最大限に味わって食べるよう心がけると、暴食をせず摂取カロリーが少なくダイエットが長続き出来るものです。


加えて、第三に、緊張が緩むので料理を深く味わうことができ、ゆったりした気分で食事をする事で、セロトニンが多く分泌されます。


このホルモンは消化を助け、カロリーをたくさん消費する特性を持つため、ダイエットに効果があるのです。


食事を急いで事務的に食べる韓国人は、成人3人中1人が肥満といわれ、これに比べて、フランス人は10人中1人しか肥満がいないと言われます。


「味わいながらゆっくり食べよう」というと、多くの人は時間がないというでしょう。


また、食べるよりも寝ている方が良いといって、朝食を抜く人も多いのです、しかし朝食を疎かにすると、痩せる事はできません。


どんなに忙しくても20分位は早く起きて、朝食時間にしたいものです。


1日の食事の時間